転生ファンタジー世界で就職活動をしよう。
【解説、今回はむきむきという名前で登場人物が書かれておりますが、貴方の名前で変換して読んで頂けると幸いです。】
おっす、オラむきむき!
やっべー、
車にひかれそうな見知らぬオッサンを助けたら、ボンネットにストライクしちまったぞ。
まあそこまでは、良いとする。・・・いや、よくはないが、実際に起こりうることだろう。
しかしだな、そんな起こりうることの後に、ありえないことが起きているんだ。
ボンネットにストライクしたむきむきは華麗に弧を描き吹き飛んで、アスファルトとキッスした所で意識とおさらばしたはずなのだ。
そんな惨たらしさ満載な大惨事なのだから、超大怪我は確定だろう。というか、命すら無いだろうこと請け合いである。
だけれでども今、むきむきは立っている。白く広い西洋風の祭壇みたいな部屋の中に・・・無傷で、しかも純白のお召し物をまとっためっちゃくちゃ神々しい女神様の前にである。
ちなみに巨乳だ。薄絹の向こうはたわわですな。
『むきむきよ・・・』
魂を震わせる透き通るような美しい声で女神さまが言葉を発した。
ある部分を凝視していたむきむきは、ビクッとなりながら返事をする。
「ーあっ、はい!?」
『・・・残念ながら、そなたは死にました』
「ーあ・・・はい・・・」
うおおおおお。やっぱり死んでるうううううう。
何もあり得なく無かった!普通に死んでるし、ここは天国か!?
『本当ならば、このまま即座に輪廻転生なのですが、むきむきよ・・・・そなたは死ぬ前にとても良いことをしましたね』
死ぬ前にいいこと??
・・・・っは!!助けた!見知らぬオッサンを助けたぞ!!
「はい!めっちゃ良いことしました!!オッサンとかを命がけで救いました!!いやー、めっちゃがんばったんですよ~・・・もしかして何か良いものをくれるんですか!?」
『----はいそうです。』
女神さまは、ちょっぴり引き気味だが気にしてなんかいられない。なんたってむきむきは命を張ったのである。何かそれに見合う素敵なものが欲しい!とても欲しいのだ!!
『そなたには異世界に輪廻転生の権利を与えましょう。さらに転生前には特典を授けましょう』
そういって女神さまは、うやうやしく手を振りかざし30㎝位の石板を空中に出現させた。
いきなりキラキラと光ってフワッと出てきたのだ、うーん、ファンタジーだなあ。
もうね、胸の高鳴りが鰻登りですよ、なんたって異世界ですよ?しかも特典付きの転生異世界!・・・ふうううーーっ☆
そんなテンションアゲアゲなむきむきをしり目に、女神さまは厳かに、語るように石板の使い方を教えてくれた。
『さあむきむきよ、この石板に手をかざしなさい。そして受けるのです。新たな人生における、最高の職業斡旋を』
・・・・え?
職業斡旋?
それって、あの貴方の働きやすい職種を診断します的な、あれかい??いや、ご褒美だよ。そんな馬鹿な・・・。ねえ。
「あのー、女神様。職業斡旋って、もしかしてあの、お仕事決めるやつですか?」
むきむきの問いに女神さまは、涼やかに微笑んで答えてくれた。
『ええ、ハ〇ーワークのパソコンで受けられるやつの異世界版です』
・・・・・のおおおおおおお!
ハ〇ーワークって言いおったぞ!
ワークって、もう完全に仕事じゃねーか!!どこがご褒美なんだ!!
「め、女神様!!なんですかソレ!?ご褒美感がうっすうすじゃないですか!むしろ、異世界でお仕事を強要とか罰ゲームとすら思えてしまうんですが!・・・・ほ、他になにか無いのですか?もっと素敵な、ご褒美は!」
女神さまは、そのほっそりとした指を自身のあごに添えながら、こういった。
『ーーありませんよ』
美しいお顔、流麗な動作、神々しい雰囲気からのバッサリと切り落とし発言がとんできた。むきむきの心は血まみれだ。
しかし、ここでめげていては素敵な異世界ライフは夢のまた夢である。もう一度おねがいしなくては!
「そこを何とか!女神様、おねがい・・・・」
『ーーだめです。さあ、石板に手をおきなさい、むきむきよ』
ええ、はいだめでした。
笑顔の女神さまなのに全く逆らえる気がしない。
むきむきは、異世界で早速お仕事を割り振られるようです。
「ううう、わかりましたよ~」
しぶしぶながら、手を石板へとかざしてみた。
ーーとたんに光り輝く石板その光は、膨れ上がりむきむきをも飲み込んだ。視界は真っ白に塗りつぶされる。
「うわああああああああーーーー。」
ビビりまくるむきむきの脳裏にはこんな言葉が浮かんだ。
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白魔道士(ヒーラー・魔法医師)
職業概要
魔法使い、白魔道士、魔術師、魔道士、ヒーラーといった名称で、ほとんどのファンタジー世界に登場する花形職業。治癒魔法を使う他、邪悪なモンスターに有効な神聖魔法を行使する。なお職業的な性質が異なるので、回復魔法が使えても僧侶は白魔道士に含めない。
就職方法
専門知識が必要なので就職はやや難しい。次のような方法で魔法を学ぼう。
1弟子入りする
ベテランの魔法使いに弟子入りして学ぶ昔ながらの方法。多くのRPGで魔法使いの師弟が見られる。
2学校に通う
魔法を教える専門学校に通う。RPGではないが、ハリーポッターシリーズなどで見られる。確実だが相応の時間と学費がかかる。
3独学で学ぶ
魔導書や魔法に関する文献を手に入れ、独学で学ぶ。魔法を誰でも扱える世界では、これが一番手軽だ。ただし独学では、事故を起こす可能性がある。
求められる能力
治癒魔法の発動に難しい呪文が必要かは世界観によって異なる。ただ攻撃魔法と異なり、信仰心や清らかな心がなければ効果を発揮しない事がある。誰かを助けたいという強い思いが求められるだろう。性格的には、人に喜んでもらう事にやり甲斐を感じる人、奉仕精神を持った人、善良で親切な人、感情を表現する事に長けている人などに向いている。勉強熱心であれば、なおよい。
年収の目安
400~800万円程度
魔法使いになっただけでは収入がない。他のパーティーに加えてもらったり、ギルドで仕事を斡旋してもらったりする必要がある。実績を積めば、学校の教官、魔法研究者、宮廷魔術師、神官、軍人、魔法医師などへの転職も見込める。引く手あまたの優良職のため、実力次第で1000万円プレイヤーも可能だ。
やりがい
人命を救うという、医療系ならではの魅力がある。実用性が高いため、手に職をつけたい人にもお勧めだ。
他の表記・類似職業
サポート魔法の扱いに長けた、エンチャンター(付与魔術師)というものがある。有名RPGで言うところのスクルト、バイキルト、ヘイスト、スロウなどの魔法を扱う。白魔道士が向いている性格の人には、こちらもお薦めできる。
むきむき「お、なんか堅実かつファンタジーで人に好かれそうなのひいたぞ!!
これってもしかして超当たりなんじゃないか!?やったぜーー!!」
・・・・・・ん?
https://www.pixiv.net/?return_to=%2Fmember_illust.php%3Fid%3D723653
こーだ様のイラスト👇
むきむき「よ、ようじょじゃねーーーーーーーかああああああああああああああ
あああああああああああああああああああーーーー!!!!!!!!」
異世界の特典は、むきむきにとってご褒美となりえませんでした。おしまい。
本日はここまでです。
さよなら、さよなら、さよなら。